Re: 【タイトル未定】オリジナル小説( No.2 )

日時: 2018/01/09 12:28
名前: 李信◆ZkdcFLjE7Q
ID: 5/2OST96

入学式は無事終わった。結局、種景が新入生代表挨拶を拒絶したので入試で2番目の成績を修めた大神(おおが)某(種景は一々名前まで聞いていなかった)という女子生徒だった。

入学式が終わり、その日は簡単な校則の説明やらで午前中の内に学校は終わった。

秋月種景と少弐資長は放課後に、まともや示し合わせていたかのようにそそくさと高校を出、そのまま中心地から離れたこれまた木々に覆われた小高い丘にある比較的大きな屋敷に足を運んだ。

屋敷の門には「少弐」と書かれた木札が掲げられている。そう、此処が資長が住んでいる少弐家である。

「邪魔をさせてもらう」

資長が「ただいま」と言う前に種景が先んじて挨拶を口にする。

すると玄関で待っていたこれまた身長190cmはあろう巨漢でスキンヘッドの中年男が「待っていたぞ、種景殿」と言いながら種景の両手を掴んで歓迎してきた。

「久しぶりだ、資秀殿」

と、種景も古い知り合いであるかのように、しかも敬語も使わずに応じた。資秀と呼ばれたこの巨漢もそれを咎めるどころか、懐かしさを覗かせるような表情で応える。

「親父、予定通り政景…じゃなくて今はもう種景か。種景を連れて来たぜ」

資長が種景の名を間違えて口にする。いや、間違えたというよりかは過去にその名前であったかのような話し方だった。

「ああ、資長もご苦労だった。此処で話すのもなんだから2人とも居間に入ってくれ」

資秀はそう言って種景と資長を屋敷の居間へと案内した。