短編「レムと水素」( No.3 )

日時: 2017/05/22 22:38:23
名前: 敗北者 ◆QdPrBEB2zU
ID: W9tKmk0.

「魔獣の群れに追い詰められ、レムは死を覚悟しました。弱り切ったレムに飛び掛かってきた魔獣を倒してレムの前に真っ先に現れたのは水素様ではなくあの死神の…そう、ミシン様でした。レムはとてもがっかりしました…。そりゃ、ミシン様には感謝はしています。でも、ちっとも嬉しくありませんでした!」

ミシンとは、李信のことである。レムは李信の名を微妙に間違って覚えていた。レムの中では、李信などその程度の存在である。いや、水素と姉であるラムと、ついでにベアトリス以外は全てどうでもいい存在である。

「いや、本当にごめんって!でも最後はちょ…じゃなくて直江も北条にやられて元々ボロボロだったから無様に倒れて、そこに俺が登場して魔獣達を殲滅してレムりんを助けたじゃないか!だから許してくれ!」

水素が右手を自身の胸に当てて必死にレムに訴える。

「はい、許します!但し、このお菓子を食べてくれたら!」

「え、食べるって…これ全部を今…?」

「はい!」

「いや、流石に夜遅いし…な?夕食後だし…」

「食べて下さい!」

「いやーじゃあ少しだけ…」

「食べて下さい!」

「分かった分かった!全部食べるから!」

水素はレムに押し負けて結局全ての菓子を食う羽目になった。